Page 3 - 介護の特定技能評価試験
P. 3
はじめに
本書は、厚生労働省の補助事業(介護の日本語学習支援等事業)を活用し
て、介護分野の特定技能1号の評価試験に対応する初めての学習用テキスト
として策定したものです。
2019 年4月に施行された在留資格「特定技能」の制度は、深刻化する人
手不足に対応するため、生産性向上や国内人材の確保のための取組を行って
もなお人材を確保することが困難な状況にある産業上の分野において、一定
の専門性・技能を有する外国人材を受け入れる制度です。
介護分野において特定技能の在留資格で入国するためには、国際交流基金
が実施する日本語基礎テスト等の日本語試験のほか、厚生労働省が実施する
介護技能評価試験と介護日本語評価試験を受験し、合格することが基本とな
ります。
今後、試験の実施国は拡大されていく予定ですので、介護分野で特定技能
により入国される方は、さらに増えていくことが見込まれます。そこで本書
は、介護技能評価試験と介護日本語評価試験に対応できるようにしつつ、介
護現場で働く上で、最初に習得しておいていただきたい内容を中心に作成い
たしました。
本書は、介護技能評価試験と介護日本語評価試験の受験対策として活用さ
れることに加え、特定技能の在留資格で入国して介護現場で働かれる皆様が、
引き続き本書を手元に置き、ご活用いただけるような構成にしています。
本書が、「日本の介護」を知る契機となり、その魅力を存分に感じていた
だくものになること、さらに、介護分野の特定技能により入国して介護現場
でご活躍いただく際の一助となることを切に願っております。
公益社団法人 日本介護福祉士会
特定技能評価試験対応テキスト検討会
1