Page 160 - 介護の特定技能評価試験
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はいせつ えいきょう しっきん
5 機能の低下、障害が及ぼす排泄への影響(失禁・便秘・下痢)
にょうしっきん
1)尿失禁
にょうしっきん はいせつ
尿失禁とは、尿が自分の意思にかかわらず排泄されることをいいます。
にょうしっきん
● 尿失禁の種類
状 態
ふくあつせいにょうしっきん せき ふくあつ
腹圧性尿失禁 咳やくしゃみなど、腹圧をかけたときに尿がもれてしまう
せっぱくせいにょうしっきん にょう い
切迫性尿失禁 尿意はあるが、トイレまで間にあわずもれてしまう
ぜんりつせん ひ だいしょう
いつりゅうせいにょうしっきん 前立腺肥大症などで尿の通路がとじてしまったりして尿が少し
溢流性尿失禁
ずつもれてしまう
はんしゃせいにょうしっきん せきずいそんしょう にょう い
反射性尿失禁 脊髄損傷などで尿意がなく尿がもれてしまう
はいにょう
き のうせいにょうしっきん 排尿動作が間にあわずもれてしまう
機能性尿失禁
認知症などでトイレの場所がわからず間にあわずもれてしまう
2)便秘
便秘とは、ふだんに比べて排便の回数や量が減った状態が続くことを
いいます。
● 便秘の種類
状 態
き のうせいべん ぴ
機能性便秘 からだの機能が原因で起こる便秘
しゅよう えんしょう
き しつせいべん ぴ 腫瘍や炎症などがあり、便の通り道がふさがったことで起きる
器質性便秘
便秘
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