Page 95 - 介護の特定技能評価試験
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〔中核症状〕
①記憶障害
記憶障害は、新しい事実や情報を覚えることができなくなる障害です。
認知症の中心となる症状です。 PART
2
けんとうしき
②見当識障害
けんとうしき
見当識障害は、時間、場所、人物を認知できなくなる障害です。 こころとからだのしくみ
・夜中に起きて出かけようとしたりします。
・家族を他人と思い込んだりします。
じっこう き のう
③実行機能障害
じっこう き のう
実行機能障害は、手順がわからなくなり、行動することができなくな
ります。
・料理の手順がわからなくなります。
C
H
A
④理解・判断力の障害 P T
E
・理解・判断力の低下により、物事の判断ができなくなります。 R
2
・お金の計算が難しくなります。 介護を必要とする人の理解
〔行動・心理症状(BPSD)〕
行動症状
こうふん
①興奮・攻撃的な行動
こうふん
興奮・攻撃的な行動は、何をされるのか理解できない不安な気持ちか
べん い にょう い
ら起こる行動です。痛み、便意、尿意などをうまく伝えられないこと
も攻撃的な行動につながると考えられています。
はいかい
②徘徊
はいかい
徘徊は、何らかの目的があることや、じっとしていられない理由があっ
て歩き回る行動をいいます。
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