Page 72 - 介護の特定技能評価試験
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3.老化によるからだの変化
老化により、外観や身体内部に変化がみられます。
ちょう
聴力が低下し、高い音 視力が低下します。
や
し
せま
が聴こえにくくなりま 視野が狭くなります。
なんちょう
す(難聴)。
味を感じる力が低下します。
そ
かん
呼吸機能が低下し、感 かむ力(咀しゃく)、飲み込
えん げ
せんしょう む力(嚥下)が低下します。
染症にかかりやすくな
ります。
けっかんへき
血管壁が厚くなり血圧
じん き のう はいにょう が高くなります。
腎機能が低下し、排尿
回数に変化が生じます。
ぜん どう
腸の蠕動運動が低下
し、便秘になりやすく
筋力が低下し、転倒 なります。
しやすくなります。
まんせいてき がっ
一人で多くの病気を持ち、慢性的に長引きやすく、合
ぺいしょう
併症を起こしやすくなります。
2)高齢者に多い症状と病気の特徴
だっすい ふ しゅ ふ みん
高齢者に多い症状として、脱水、発熱、便秘、浮腫(むくみ)、不眠、
はいようしょうこうぐん じょくそう
廃用症候群、褥瘡(床ずれ)などがあります。
高齢者の病気の特徴
・多くの病気を持っています。
・症状など個人差が大きくなります。
まんせい か
・病気になりやすく、慢性化しやすくなります。
ひ ていけいせい
・症状が出にくくなります(症状の非定型性)。
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